毎年、春日南中学校区に関わる7つの自治会が合同で開催する防災訓練、今回は天神山地区自治会が幹事となり、全体の進行を司りました。
「警固断層に起因する震度6強の地震発生」との想定のもと、参加する役員は単なる計画的な集合でははく、避難所に指定されている春日南中学校への避難行動として移動するところから訓練は始まりました。
午前9時半、各自治会から役員58名が避難完了、受付にて登録を行いました。
春日南中学校からは1・2年の生徒と一部教員が参加し、最初は春日市安全安心課による「防災講話」を全員で聴講しました。災害の種類や、地震における自助・共助・公助の比率、警固断層地震の被害想定、「生き残る」と「生き延びる」の観点から普段のイメージトレーニングの有効性、知識・意識・行動の重要性、在宅避難や水平・垂直避難の使い分け、非常持出品・備蓄品の準備とローリングストックによる更新、安否確認方法やハザードマップの確認、情報収集手段の確保、日頃のご近所さんとの繋がりを持つこと、防災訓練に参加すること、家族で防災について話し合うことの大切さを学ぶことができました。
全体での防災講話のあと、1・2学年は別れてそれぞれのメニューに参加です。
ここからは、天神山地区の1年生に対する訓練について説明します。
訓練内容は「避難所生活に必要な活動」である①段ボールベッドの組み立て、②簡易エアーマットの展張、③簡易トイレの設営、④代用品による即席担架の作り方、以上4項目の体験です。
最初に中川・防災安全部長が各項目のやり方を実際に展示しながら説明し、続いて『一時避難の心得』について教育した後、幾つかのグループに分かれていずれかの項目を自分たちだけで再度やってみるという流れで行いました。生徒は1年生なので本訓練は初参加、どこか覚束ないながらも好奇心旺盛で、どの生徒も積極的に取り組んでいました。今回の体験は実際の避難生活で必要になる活動のほんの一部でしかないですが、今日のことを切っ掛けに今後さらに多くのことを進んで学び、理解を深め、意識を高め、技能を向上してくれると期待しています。そしていざ本番となったとき、彼らが率先して救援活動に取り組んでくれることでしょう。どうかこれからも頑張ってください。